ブログ記事の公開前に確認すべき項目は、文章と構成、SEO設定、画像とリンク、モバイル表示、読者体験の5つに分かれます。各カテゴリのチェック項目に加え、AIに任せるものと自分の目で見るべきものの使い分けも整理している。
この記事で分かること
- 公開後に気づきやすい4つの典型ミス(OGP未設定、モバイル崩れ、URL誤り、メタ情報の未設定)とその防ぎ方
- 誤字脱字・表記ゆれを見落とさないための確認方法
- タイトル・メタディスクリプション・OGP・パーマリンクのSEO設定チェック
- 画像のalt属性とファイルサイズ、リンク切れの確認ポイント
- Core Web Vitalsの合格基準とモバイル表示の確認手順
- SEOや技術面とは別の「読者体験」観点から記事を見直す方法
- AIに任せるチェックと手動で行うチェックの使い分け基準
公開後に気づく典型的なミス
公開ボタンを押してから気づくミスには共通パターンがあります。事前に知っておけば、毎回同じ項目を確認するだけで防げる。
SNSでシェアしたのにサムネイルが出ない。OGP画像を設定していない、あるいは画像パスが間違っているケース。ブラウザでは問題なく表示されるため、誰かがシェアして初めて発覚します。
スマホで画像がはみ出している。PCの編集画面では正常でも、スマホのブラウザでは横スクロールが発生したり、テーブルが崩れたりする。Googleはモバイル版ページをインデックスとランキングの基準に使うため、表示崩れはSEOの問題にもなります。
意図しないURLで公開される。パーマリンクの設定を確認しないまま公開し、記事タイトルがそのままURLに入る。公開後にURLを変えると、インデックス済みページとの不整合やリンク切れが起こります。
メタディスクリプションが意図と違う内容で表示される。未設定のまま公開すると、検索エンジンが本文から自動抽出する。実際にやってみると、冒頭が文脈を無視して切り取られ、記事の魅力が伝わる文面にはなりにくい。
どれも、公開前にチェックリストを1回通すだけで防げる。
文章と構成のチェック
文章面で見るのは、誤字脱字・表記ゆれと見出し構造の整合性。自分が書いた文章は読み慣れているので、誤りや不自然さに気づきにくいもの。書き終えてから時間を置くか、ツールでの機械的なチェックを組み合わせると見落としを減らせます。
誤字脱字と表記ゆれ
同じ意味の語が記事内で揺れていないか。よくあるのは次の3パターン。
- 漢字とひらがなの混在:「出来る」と「できる」、「事」と「こと」
- 固有名詞の表記ブレ:「Javascript」と「JavaScript」、「Wordpress」と「WordPress」
- 送り仮名の不統一:「引越し」と「引っ越し」、「受付」と「受け付け」
Before
ユーザーがログイン出来ない事があるので、お問合せ下さい。
After
ユーザーがログインできないことがあるので、お問い合わせください。
「出来る→できる」「事→こと」「問合せ→問い合わせ」「下さい→ください」の統一。補助動詞・形式名詞はひらがなで書くのが標準です。
目視では見落としやすいため、エディタの検索機能で「出来」「事が」などのパターンを探すか、校正ツールで一括チェックするのが確実。
見出し構造と論理の流れ
H2・H3の階層が本文の内容と合っているかを見る。目次だけを読んで記事全体の流れが分かれば、見出し構造は整っている。
チェックポイント:
- H2の下にH3が配置され、H2からH4に直接飛んでいない
- 見出しの文言がそのセクションの内容を正確に要約している
- セクションの並び順に論理的なつながりがある
見出しの階層が崩れていると、検索エンジンが記事構造を読み取れず、読み手にも全体像が伝わらない。
SEO設定のチェック
検索結果での見え方とSNSシェア時の表示は、本文の質とは別にメタ情報の設定で決まります。メタディスクリプションを設定しないまま公開すると、検索エンジンが本文から自動で文面を切り出す。記事の魅力を伝える内容にならないことが多いため、タイトル・メタディスクリプション・OGP・パーマリンクを公開前に確認してください。
タイトルとメタディスクリプション
タイトルは検索結果で最も目に入る要素です。全角30〜35文字を目安に、主要キーワードを前半に配置する。超過分は「…」で省略されるため、切れても検索意図が伝わる構成にします。
メタディスクリプションは全角80〜120文字。記事を読むと何が得られるかを具体的に書く。
Before
この記事ではブログ記事の公開前に確認すべきポイントについて解説していきます。
After
ブログ記事の公開前に確認すべき項目をカテゴリ別に解説。チェックリストとして使えます。
「〜について解説していきます」は何の記事にも使える汎用表現。読者が「この記事で自分の疑問が解けそうか」を判断できる具体性に欠けます。
OGP設定の確認
OGPは、SNSで記事がシェアされたときのサムネイル画像・タイトル・説明文を制御する設定です。未設定だとプラットフォームが自動取得しますが、意図しない画像が選ばれたり、サムネイルが空のまま表示されることがある。
確認項目:
og:imageが設定され、画像パスが正しいかog:titleとog:descriptionが意図した内容か- 画像サイズが推奨値(1200×630px程度)を満たしているか
各SNSのプレビューツールやOGPデバッガーで、シェア時の見え方を事前にチェックできる。
パーマリンクとカテゴリ
URLの構造は公開後に変えにくい要素です。パーマリンクが意図したスラッグになっているか、公開前に確認してください。
- スラッグが英数字・ハイフンで構成されている(日本語が混入していないか)
- カテゴリ・タグが適切に設定されている
- パンくずリストの階層がURL構造と一致している
公開後にURLを変更すると、インデックス済みの旧URLがリンク切れになる。301リダイレクトの設定が必要になるため、公開前にURLを確定させておくほうが手戻りが少ない。
画像・リンク・メディアのチェック
alt属性の書き忘れやリンク切れは、読者体験にもSEOにも響く。メディアやリンクを含む記事では、公開前の動作チェックが欠かせない。
画像の最適化とaltテキスト
alt属性は、画像が表示されないときやスクリーンリーダーでの読み上げに使われるテキストです。アクセシビリティの観点で必須であり、検索エンジンも画像内容の理解に参照する。
チェックポイント:
- すべての画像にalt属性が設定されている
- altテキストが画像の内容を具体的に説明している(「画像1」のような汎用テキストではなく)
- ファイルサイズが適切か(1枚あたり200KB以下が目安。WebPやAVIF形式への変換も有効)
- モバイルで画像がコンテナからはみ出していないか
ファイルサイズが大きいとページの読み込みが遅くなる。モバイル回線では影響が顕著です。
リンクの動作確認
内部リンクと外部リンクがすべて正常に動くかをチェックする。リンク切れは読者が離脱する原因になり、検索エンジンのクロール効率にも影響する。
確認項目:
- 内部リンクが正しいURLを指しており、404にならない
- 外部リンクのページが存在し、想定した内容が表示される
- リンクテキストがリンク先の内容を具体的に表している(「こちら」ではなく説明的に)
- 新しいタブで開くべき外部リンクの設定が正しい
URLだけでなく、実際にクリックして中身を見るのが確実。外部リンクは、参照先が更新・削除されていることもある。
モバイル表示とページ速度の確認
Googleはモバイル版ページをインデックスとランキングの基準に使うため、モバイルでの表示確認は公開前に欠かせません。PCで完璧に見えても、スマホでは文字サイズやタップ領域に問題が出ることがある。
ページ速度はCore Web Vitalsの3つの指標が基準になります。
- LCP(Largest Contentful Paint): 2.5秒以内。メインコンテンツの表示完了までの時間
- INP(Interaction to Next Paint): 200ms以内。ユーザー操作への応答速度
- CLS(Cumulative Layout Shift): 0.1以下。読み込み中のレイアウトのずれ
確認はスマホの実機で行うのが最も正確です。ブラウザの開発者ツールによるシミュレーションだけでは、タッチ操作や実際の読み込み速度の問題を見逃すことがある。PageSpeed Insightsで速度スコアをチェックし、基準を下回っている指標があれば対処してください。
読者体験のチェック
SEO設定と技術面のチェックをすべて通しても、読者が途中で離脱する記事はあります。問うべきは「読者がこの記事をどう体験するか」。検索エンジン向けの最適化とは異なる軸です。
チェックポイント:
- 冒頭2〜3文で、読者が「自分の疑問に答えてくれる記事だ」と判断できるか
- 前半と後半で矛盾する主張をしていないか
- 抽象的な説明だけで終わっているセクションがないか(具体例が入っているか)
- 結論で次のアクションが明確か(「〜してください」等の具体的な行動を示しているか)
- スマホで読んだときに段落が長すぎて圧迫感がないか
読者体験の確認は機械的なツールだけでは難しい。ただし、文章の論理構造やトーンの一貫性についてはAIレビューが有効です。
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AIチェックと手動チェックの使い分け
チェック項目が多いほど、毎回すべてに手動で目を通すのは現実的ではない。AIに任せる項目と自分で見る項目を分けることで、精度も効率も上がる。
AIに任せられるもの:
- 誤字脱字・表記ゆれの検出
- 文法エラーや読みにくい文の指摘
- トーンの一貫性(記事全体で敬語レベルが揃っているか等)
- 見出し構造と本文内容の整合性
自分の目で確認すべきもの:
- リンク先の中身が適切か(URLの有効性だけでなく内容の妥当性)
- 画像がPC・スマホの両方で正しく表示されるか
- OGPのプレビュー表示
- パーマリンクやカテゴリの公開設定
- 冒頭のフック、主張の一貫性、具体例の有無
効率的な順序:
- AIレビューで文章面を一括チェックし、指摘を修正する
- 手動でSEO設定・画像・リンク・モバイル表示を確認する
- プレビューで記事全体を通し読みし、読者体験を確認する
文章面を先にAIで片付けると、手動チェックでは設定と表示に集中でき、見落としが減ります。
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公開前チェックリスト一覧
全チェック項目をカテゴリ別にまとめた。各項目にAI(ツールに任せられる)/ 手動(自分の目で見る)のラベルを付けている。ブックマークして、公開のたびに使ってください。
| カテゴリ | チェック項目 | AI / 手動 |
|---|---|---|
| 文章 | 誤字脱字がない | AI |
| 文章 | 表記ゆれがない(漢字/ひらがな、固有名詞) | AI |
| 文章 | 見出し(H2/H3)の階層が正しい | AI |
| 文章 | セクション間に論理的つながりがある | AI |
| SEO | タイトルが全角30〜35文字以内 | 手動 |
| SEO | メタディスクリプションが設定されている | 手動 |
| SEO | OGP画像・タイトル・説明文が意図通り | 手動 |
| SEO | パーマリンクが英数字・ハイフンのスラッグ | 手動 |
| SEO | カテゴリ・タグが適切に設定されている | 手動 |
| 画像・リンク | 全画像にalt属性が設定されている | AI |
| 画像・リンク | 画像ファイルサイズが適切(200KB以下目安) | 手動 |
| 画像・リンク | 内部リンクが正しいURLを指している | 手動 |
| 画像・リンク | 外部リンクが有効で内容が適切 | 手動 |
| モバイル・速度 | スマホでの表示崩れがない | 手動 |
| モバイル・速度 | Core Web Vitals基準を満たしている | 手動 |
| 読者体験 | 冒頭で記事の内容が分かる | AI |
| 読者体験 | 主張に一貫性がある | AI |
| 読者体験 | 具体例が含まれている | AI |
| 読者体験 | 結論で次のアクションが明確 | AI |
AIで記事を生成した場合は、AI文章を自然にする方法も確認すると、表現の不自然さを減らせます。
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