場面別

催促メールの書き方と例文

件名・書き出し・本文・結びを部品化して解説。社外取引先・上司・同僚・顧客別の例文、催促された側の返信テンプレート、NG表現の改善例まで確認できます。

10分で読める2026年4月6日

目次

催促メールは、返信がない相手に対して「何日後に」「どんな件名で」「どこまで踏み込んで」送るかで印象が決まります。件名で要件を示し、書き出しで前回の文脈を思い出してもらい、本文で期限と理由を伝え、結びで関係を守る。この4つの部品を揃えれば、催促は「急かし」ではなく「丁寧な確認」になります。

この記事では、返信がないときの催促メールを場面別に分解し、件名から結びまでそのまま使える例文を紹介します。初回のやんわりした確認から再催促、催促された側の返信例まで、一本で対応できる構成です。

この記事で分かること

  • 催促メールを送るタイミングの目安(何日後が適切か)
  • 件名の書き方5パターンと、Re: や【再送】の使い分け
  • 角が立たない書き出しと、相手に動いてもらえる本文の構成
  • 社外取引先・上司・同僚・顧客で変える表現の使い分け
  • 初回催促と再催促で切り替えるトーンの違い
  • 催促された側の返信テンプレート
  • やってはいけないNG表現と、催促を減らす初回メールの書き方

催促メールの件名:開封される書き方

件名は「この催促メールを開くべきか」を相手が判断する唯一の手がかりです。要件が一目で分かり、かつ圧をかけすぎないバランスが求められます。

基本は、既存のメールスレッドがあるなら Re: を維持すること。相手の受信箱でスレッドがつながり、「ああ、あの件か」と思い出してもらえます。新規で送る場合は、要件名を件名の先頭に置きます。

パターン使いどころ件名例
Re: 維持元メールへの返信がない場合Re: 〇〇のご確認の件
中立的な確認初回催促・スレッドがない場合〇〇の件につきましてご確認のお願い
【再送】2回目の催促・埋もれた可能性【再送】〇〇のご確認
期限つき回答期限を明確にしたい場合〇〇のご回答のお願い(〇月〇日まで)
【至急】【重要】業務に差し迫った影響がある場合のみ【重要】〇〇のご確認

【至急】【重要】は本当に必要な場面だけに限ります。乱用すると「この人のメールはいつも急ぎマーク」と思われ、かえって読まれなくなる。件名はモバイルで見ると40文字前後で切れるため、要件は先頭に、ラベルは最小限に。

インキのエディタでは、短い語句を選ぶと前後の文脈を踏まえた言い換え候補を比較できます。件名の一部を選んで、柔らかい表現に差し替えたいときに使えます。

書き出し:角を立てずに本題へ入る

催促メールの書き出しで最も大切なのは、相手に「いつの」「何の」メールについて話しているかを思い出してもらうことです。挨拶の直後に、前回の送信日と要件を明記します。

書き出しの基本構成は3つのパーツ。

  1. 挨拶(「お世話になっております」等)
  2. 前回送信日と要件の明示(「〇月〇日にお送りした〇〇の件ですが」)
  3. 行き違い配慮の一文(「本メールと行き違いになっておりましたらご容赦ください」)

行き違いの一文は、既に返信済みの相手を不快にさせないためのクッションです。日本語のビジネスメールでは、謝罪・連絡理由・感謝の配置そのものが配慮行動として機能するという研究もあります。形式的に見えても、この一文があるかないかで受け手の印象は変わります。

相手別の書き出し例:

  • 取引先:「お世話になっております。〇月〇日にお送りした〇〇の件につきまして、その後いかがでしょうか。」
  • 上司:「お忙しいところ失礼いたします。〇〇の承認の件ですが、ご確認いただけましたでしょうか。」
  • 同僚:「〇〇の件、確認できた? 行き違いだったらごめんね。」

本文:相手が「今すぐ返せる」状態を作る

催促メールの本文で伝えるべきことは3つ。「何を確認してほしいか」「いつまでに必要か」「なぜその期限か」です。この3点が揃っていれば、相手は優先度を判断できます。

メールの返信や確認が必要なメッセージは後回しにされやすいという研究結果があります。だからこそ、催促メールでは「このメールだけで返信できる」状態を作ることを意識する。前回の依頼内容を1〜2行で要約し、必要な添付があれば再送します。

初回催促の例(取引先向け):

〇月〇日にお送りした見積書の件でご連絡いたしました。ご多忙のところ恐縮ですが、〇月〇日(〇)までにご回答いただけますと、社内の手配に間に合います。念のため、前回お送りした資料を再添付いたします。

再催促の例(取引先向け):

先日お送りした〇〇の件、重ねてのご連絡失礼いたします。〇月〇日にご確認をお願いしておりましたが、現時点でお返事をいただけていない状況です。〇月〇日が社内締切のため、本日中にご状況をお聞かせいただけますと助かります。

初回は「状況確認」の体裁でやんわりと。再催促では「前回連絡した日付」と「現時点の状況」を事実として示し、トーンを少し上げます。感情ではなく、事実ベースで書くのがコツです。

タイミングの目安:

場面1回目の催促2回目の催促次の手段
非緊急の返信確認2〜3営業日後さらに3日後電話を検討
上司の承認・決裁締切前日〜当日業務影響が出る時点対面・チャット
会議・出欠の確認開催1週間前開催数日前電話で確認

2回催促しても返事がない場合は、メールからチャットや電話に切り替えます。メールは見落としの可能性があるため、チャネルを変えること自体が催促ではなく確認行為として受け入れられやすい。

結びの言葉:催促で終わらず関係を守る

催促メールの結びは、「お急ぎのところすみません」だけでは不十分です。相手が返信しやすい状態を最後に整えます。

結びの3パターン:

  • 問い合わせ余地を残す:「ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。」
  • 代替連絡手段を示す:「お急ぎの場合は、〇〇(電話番号)までご連絡いただいても構いません。」
  • 柔らかく締める:「お手数をおかけしますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。」

再催促の場合は、「お忙しいところ重ねてのご連絡となり恐縮です」の一文を結びの前に加えると、押しつけがましさが和らぎます。期限だけ書いて理由がないと「押しつけ」に見えやすい。「会議準備の都合上」「社内決裁の期限があり」のように一言添えるだけで印象が変わります。

非緊急のメールでも、受け手は送信者が期待している以上に「すぐ返さなければ」と感じがちだという研究もあります。期限の根拠を明示することが、相手のストレス軽減にもつながります。

社内と社外で変える表現の使い分け

催促メールの文面は、相手との関係で大きく変わります。以下の表で相手別の使い分けを確認してください。

相手トーン書き出し例避けること
社外取引先最もやわらかく「その後いかがでしょうか」断定口調、強い件名
上司敬意を維持、理由は具体的に「〇〇の承認について確認させてください」馴れ馴れしい省略
同僚・部下端的でよいが非難しない「〇〇の件、進捗どう?」上から目線の表現
顧客・提案先押し込みすぎず次の行動を示す「ご検討状況をお伺いできれば」曖昧な「いかがですか?」だけ

初回催促と再催促でもトーンは変わります。初回は「状況確認」寄り、再催促は「事実の提示+明確な期限」寄り。再催促で件名に【再送】を付けるのは、トーンを上げる合図でもあります。

取引先(初回)の場合:

お世話になっております。〇月〇日にお送りした[案件名]のお見積りの件ですが、その後ご検討の状況はいかがでしょうか。行き違いでしたらご容赦ください。[期限理由]の都合上、〇月〇日頃までにお聞かせいただけますと幸いです。

上司(再催促)の場合:

〇〇部長、お疲れさまです。〇月〇日にもご相談した[案件名]の承認の件、改めてお伺いします。[会議名]が〇月〇日に控えており、〇日までにご判断いただけますと助かります。

同僚への催促は社外メールほどの定型は不要です。「〇〇の件、確認できた? 〇日までにもらえると助かる」で十分。ただし文面が短くても責めるニュアンスは入れないこと。「まだ?」「どうなってる?」ではなく、状況確認として書きます。

敬語の使い分けに迷ったときは、ビジネスメールの敬語ガイドも参考にしてください。

催促された側の返信例

催促メールの書き方だけでなく、受け取った側の返し方も整理します。

すぐ対応できるとき:

ご連絡ありがとうございます。確認が遅れており失礼いたしました。[回答内容]をお送りします。

まだ確認中のとき:

ご連絡ありがとうございます。[案件名]について現在[確認先]に確認中です。〇月〇日までに改めてご連絡いたします。

対応が遅れた場合の謝罪:

返信が遅くなり申し訳ございません。[遅延理由]のため確認に時間がかかっておりました。〇月〇日までにご回答いたします。

対応完了の報告:

[案件名]の件、対応が完了しましたのでご報告いたします。[完了内容の概要]。ご確認のほどよろしくお願いいたします。

共通して大事なのは、「いつまでに返すか」の見通しを明示すること。「確認します」だけでは、催促した側が再度催促すべきタイミングを判断できません。見通しが立たない場合でも「〇日までに状況をお伝えします」と暫定の期限を返すと、相手は安心できます。

避けたいNG表現と、催促を減らす工夫

催促メールで印象を損ねる典型的な失敗パターンを整理します。

NG問題点代わりにすること
件名に「至急ご返信ください」理由なく急かしている要件+期限+理由を件名に入れる
「まだですか?」「どうなっていますか?」責めているように見える「その後いかがでしょうか」と状況確認の形にする
前回の日付・要件を書かない相手に思い出す手間をかける「〇月〇日にお送りした〇〇の件」と明記する
期限だけ書いて理由がない押しつけに見える「社内の手配の都合上」など背景を添える
行き違い配慮なし既に対応済みの相手を不快にする「行き違いでしたらご容赦ください」を入れる
Before

〇〇の件、まだお返事いただけていないようですが、至急ご確認をお願いいたします。

After

〇〇の件、その後いかがでしょうか。〇月〇日が社内の締切のため、ご状況をお聞かせいただけますと助かります。

「まだ」「至急」を外し、期限と理由を加えるだけで、同じ催促でもトーンが変わります。

Before

先日の件、ご確認よろしくお願いします。

After

〇月〇日にお送りした[案件名]の件ですが、ご確認いただけましたでしょうか。行き違いでしたらご容赦ください。

「先日」を具体的な日付に変え、案件名と行き違い配慮を入れると、相手が「何の催促か」をすぐ理解できます。

催促メールを減らすには、最初のメールの書き方を見直すのが効果的です。依頼事項・期限・期限の理由・返信で伝えてほしいことの4点を初回メールに含めておくと、返信が来ないケース自体が減ります。文化庁の「公用文作成の考え方」でも、一文一論点、三つ以上並べるときは箇条書きを使うよう勧められています。催促メールの本文もこの原則と相性がよい。

ドラフトを送る前に全体のトーンを確認したいときは、インキのレビュー機能が使えます。文法・表記・トーンの違和感候補をサイドバーで洗い出し、Apply / Resolve を見ながら1つずつ直せます。

よくある質問

件名の Re: が何個も続いている場合はどうする?

Re: が3つ以上並ぶと件名が読みにくくなります。「Re: 〇〇の件(〇月〇日分)」のように1つに整理し、本文冒頭で「〇月〇日からのスレッドの件です」と補足してください。

夜や休日に催促メールを送ってもいい?

送信自体は可能ですが、相手に返信プレッシャーを与えやすい。「夜分に失礼いたします」と一言添えるか、翌営業日の午前中に届くよう予約送信するのが無難です。

初回メールで返信期限を書き忘れたら、どう催促する?

催促メールの中で「〇月〇日までにご回答いただけますと幸いです」と、期限とその理由をあわせて提示します。「書き忘れていましたが」と前置きする必要はありません。期限を提示すること自体は催促として自然な行為です。

2回催促しても返事がないとき、電話はいつ入れる?

2回目の催促から3営業日経っても反応がなければ、電話やチャットに切り替えます。「メールが届いているか確認したい」という体で連絡すれば、相手も応じやすくなります。メールの見落としや迷惑メール振り分けの可能性もあるため、チャネルを変えること自体は失礼にあたりません。

FAQ

催促メールを、次は自信を持って送る

インキなら、催促メールの件名やクッション言葉をリフレーズで比較し、送信前にレビューでトーンを確認できます。

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