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問い合わせメールの書き方|一往復で答えが返る質問の作り方と例文

問い合わせの返信が一往復で終わるかどうかは、質問文を書き終えた時点で決まっています。相手が調べ直さずに答えを一つに絞れるだけの材料が揃っていれば、返ってくるのは答えそのものです。揃っていなければ、返信は「詳しくお伺いできますか」から始まります。このページでは、答えを引き出す質問の組み立て方と、社外への初回問い合わせ・既存取引先への確認・社内の他部署への質問・問い合わせを受けた側の返信という4場面のテンプレートを用意しました。

Guide

要点

問い合わせの返事が遅れる原因は、相手が忙しいことよりも、何をどこまで答えれば足りるのかがメールから読み取れないことにあります。「料金について教えてください」と書くと、受け取った側は、プラン一覧を送るのか、使い方に合う見積を出すのか、まず用途を聞き返すのかを自分で決めることになります。決めきれないと、返信は確認の質問から始まり、一往復増えます。答えの範囲、答えの形、返す期日。この3つを書き手の側で決めておくと、相手は迷わず返せます。

  • 件名は「{製品名}の{論点}について」の形にします。「お問い合わせ」だけだと、振り分ける担当が本文を開いて中身を判断することになります
  • 質問は前提・選択肢・回答期限の3点セットで書きます。相手が推測で補う部分が減るほど、返信は具体になります
  • すでに調べた範囲を一文で添えます。公式サイトのどこを見たかが分かれば、そのページを案内するだけの返信を避けられます

前提・選択肢・回答期限の3点セットにする

前提は、答えを一つに絞るための条件です。利用人数、契約形態、対象の型番。これがないと、相手は場合分けを並べるか、条件を聞き返すかのどちらかになります。選択肢は、答えの形を指定するものです。二択にすれば選ぶだけ、事実確認なら「〜という理解で合っていますか」の形にすれば正誤を返すだけで済みます。回答期限は、優先順位を決める材料です。3つが揃うほど、返信は一往復で終わります。

曖昧な質問一往復で答えが返る形相手の作業
料金について教えてください30名で利用する場合、料金はスタンダードとエンタープライズのどちらの対象になりますかプランを1つ選ぶ
導入までどのくらいかかりますか契約から利用開始まで、標準では2週間程度と考えてよいでしょうか正誤を返す
仕様を確認させてくださいCSVの取り込みは1ファイル1万行までという理解で合っていますか正誤を返す

複数の論点は番号で割る

一つの段落に質問を並べると、答えが一部だけ返ってきます。論点が2つ以上あるなら番号を振り、1行1問にします。前提の説明が要る質問は、その番号の直下に1行で添えます。もう一つの基準は、答える人が同じかどうかです。料金は営業、仕様は技術というように担当が分かれる質問を1通に混ぜると、回覧されるうちに片方だけが返ってきます。担当が違いそうなら、メールを分けたほうが早く揃います。

調べた範囲を先に書く

「料金ページは拝見しましたが、年額払いの記載が見つかりませんでした」の一文があると、相手は同じページのリンクを貼る返信をせずに済みます。書くのは、見た資料の名前と、分からなかった点の2つで足ります。社内への質問なら「共有ドライブの{ファイル名}は確認しました」で同じ働きをします。調べていないなら無理に書かず、相手が一次情報の案内から始めると見込んでおきます。

初回は、こちらの状況を先に伝える

面識のない相手に質問だけを送ると、返ってくるのは誰に対しても同じ標準の案内です。用途、想定している規模、導入したい時期、社内で誰が決めるのかを1〜2文添えると、返信はこちらの条件に合った内容になります。他社と比較している段階なら、そう書いておくほうが、比較しやすい形の資料が届きます。回答期限は日付と理由をセットにします。頼み方そのものは依頼メール全般に共通するので、依頼メールのページでまとめて扱っています。

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テンプレート

社外への初回問い合わせ(サービス・料金・仕様)

いつ使うか: 面識のない会社へ初めて問い合わせるとき。/次に何をするか: 名乗りと検討中である旨を先に置き、質問は番号で2〜3問に絞る。料金ページなど確認済みの資料名を入れて、案内リンクだけの返信を避ける。

件名: {サービス名}の料金についてのお問い合わせ({自社名})

{企業名}
{部署名} ご担当者様

突然のご連絡失礼いたします。{自社名}の{氏名}と申します。

{サービス名}の導入を検討しており、料金について伺いたくご連絡いたしました。

公式サイトの料金ページは拝見しましたが、下記の2点は判断がつきませんでした。

1. 利用人数が{人数}名の場合、{プランA}と{プランB}のどちらが対象になりますでしょうか。
2. 年額でのお支払いに対応いただけますでしょうか。

{日付}に社内の検討会があるため、その前日までにご回答いただけますと助かります。難しい場合は、いつ頃ご回答いただけそうかだけお知らせください。

お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

{氏名}
{自社名} {部署名}
{電話番号}
{メールアドレス}

既存取引先への確認質問(仕様・納期・条件)

いつ使うか: すでに取引のある相手へ、仕様や条件を確認するとき。/次に何をするか: 認識の確認は「〜という理解で合っていますか」の形にして、相手が正誤だけ返せるようにする。急ぐ質問が一部なら、先に返してよい番号を指定する。

件名: {案件名}の納期と追加費用の確認

{企業名}
{担当者名} 様

お世話になっております。{自社名}の{氏名}です。

{案件名}について、2点確認させてください。

1. {成果物}の納品日は{日付}という理解で合っていますでしょうか。
2. {変更内容}を追加した場合、納品日は動きますでしょうか。動く場合は、何営業日程度かの目安をいただけますと助かります。

{理由}のため、{日付}{時刻}までにお返事をいただけますと幸いです。1のみ先にいただく形でも構いません。

よろしくお願いいたします。

{氏名}
{自社名} {部署名}
{電話番号}

社内の他部署への質問

いつ使うか: 他部署や別チームに、判断や仕様を尋ねるとき。/次に何をするか: 確認済みの社内資料名を入れ、二択の形にする。担当が違う可能性があるなら、確認先を教えてもらう逃げ道を一文添えておく。

件名: {対象}の{論点}について質問です

{部署名} {担当者名} さん

お疲れさまです。{部署名}の{氏名}です。

{対象}の件で1点伺いたいことがあります。

{資料名}は確認しましたが、{論点}の扱いが分かりませんでした。{選択肢A}と{選択肢B}のどちらで進めるのが正しいでしょうか。

{理由}のため、{日付}までに分かると助かります。{担当者名}さんの担当外でしたら、確認先だけ教えていただければ、こちらから伺います。

よろしくお願いします。

問い合わせを受けた側の返信(回答と追加確認)

いつ使うか: 受け取った問い合わせに答えるとき。/次に何をするか: 相手の質問番号をそのまま使って一対一で答える。質問が3点あれば番号も3つに増やし、番号の対応を崩さない。その場で答えられない項目は、条件と、いつ返すかを書いて残す。

件名: Re: {元の件名}

{企業名}
{担当者名} 様

お世話になっております。{自社名}の{氏名}です。

お問い合わせいただき、ありがとうございます。いただいた2点について回答いたします。

1. {質問1}について
{回答1}

2. {質問2}について
{回答2}

2につきましては、{条件}によって扱いが変わります。{確認したい情報}をお知らせいただけましたら、{日付}までに正確な内容をお送りいたします。

ご不明な点がございましたら、お気軽にお申し付けください。

{氏名}
{自社名} {部署名}
{電話番号}

Examples

Before / After

Before

貴社サービスの料金について教えてください。よろしくお願いいたします。

After

利用人数が30名の場合、料金はスタンダードとエンタープライズのどちらの対象になりますでしょうか。料金ページは拝見しましたが、30名がどちらの区分に入るか判断がつきませんでした。

何を変えたか: 人数という前提を足し、答えを二択にして、確認済みのページを示した。なぜ良くなったか: 相手はプランを1つ選ぶだけで返信でき、用途を聞き返す一往復が消える。

Before

納期とオプションの追加費用と、あと請求書の締め日についても知りたいです。ご確認よろしくお願いします。

After

3点伺います。1. 納品日は6月20日という理解で合っていますでしょうか。2. 校正オプションを追加した場合、追加費用はいくらになりますでしょうか。3. 請求書の締め日は月末でしょうか。

何を変えたか: 一文に混ざっていた3つの論点を、1行1問の番号付きに割った。なぜ良くなったか: 相手が番号ごとに答えを書き足せるため、一部だけ返ってくる事態が減る。

Before

ご質問の件、確認のうえ折り返しご連絡いたします。

After

1点目の納品日は6月20日です。2点目の追加費用は、ご希望の校正回数によって変わるため、確認のうえ6月12日までにご連絡いたします。

何を変えたか: 全体を保留にせず、答えられる質問を先に返し、残りは変動する条件と回答日を示した。なぜ良くなったか: 相手は1点目を前提に社内を進められ、残りがいつ揃うかも読める。

FAQ

面識のない会社への問い合わせは、どう書き出しますか?

「突然のご連絡失礼いたします」に続けて、社名・氏名・立場を名乗ります。そのうえで、何を検討していて何を知りたいのかを一文で書きます。「お世話になっております」は取引のある相手への挨拶なので、初回の問い合わせでは使いません。

1通のメールに質問はいくつまで入れられますか?

答える人が同じなら3つ前後が扱いやすい範囲です。料金は営業、仕様は技術というように担当が分かれる質問を混ぜると、社内で回覧されるうちに片方だけが返ってきます。5つを超えるようなら、打ち合わせを設定したほうが短く終わることもあります。

「ご教示ください」と「ご教授ください」はどちらを使いますか?

問い合わせメールでは「ご教示ください」です。ご教授は、技術や学問を継続的に教わる場面で使う語なので、単発の質問には重すぎます。硬さが気になるときは「教えていただけますでしょうか」で足ります。

問い合わせの返事が来ないときは、どうしますか?

伝えた期限から2営業日ほど待って、同じスレッドに返信する形で一度尋ねます。件名は変えず、前のメールを引用して、どの質問への回答を待っているかを示します。それでも返らず期日が迫っているなら、電話で担当者に届いているかを確かめます。

担当者名が分からないときは、宛名をどう書きますか?

部署が分かるなら「{部署名} ご担当者様」、分からなければ「ご担当者様」で送ります。総合窓口のアドレス宛でも同じです。返信で担当者の氏名が分かったら、次のメールからはその方の氏名に切り替えます。

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