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不採用通知メールの例文|採用担当が書類選考・面接後に送るテンプレート

不採用の通知に、落選の理由は書きません。理由を一行でも添えると、応募者はそこが覆れば結果も変わると読み、選考基準の説明を求める返信が届くためです。このページでは、理由に触れる場面と触れない場面を分ける判定表、書類選考・面接後・最終選考・内定辞退者への返信という4場面のテンプレート、フィードバックを求められたときの返し方を用意しました。

Guide

要点

不採用通知で判断が要るのは、丁寧さの度合いではなく、落選の理由をどこまで書くかです。理由を示せば、届いた返信に答えるうちに評価の中身へ踏み込むことになります。原則は書かない。書くのは、募集要項に照らして確認できる事実か、募集そのものの中止だけです。

  • 結果は、募集要項や面接の場で伝えた期日内に送ります。連絡しないまま終える運用は、応募者を待たせるだけでなく、口コミサイトに書かれることもあります
  • 褒め言葉も理由と同じ扱いです。「優秀な方でしたが」と評価に触れた瞬間、その評価と落選の落差を説明せざるを得なくなります
  • 応募書類の扱い(返却か破棄か)と再応募の可否は、本文に1行ずつ入れます。書かないと、その2点だけを尋ねる返信が来ます

落選の理由に触れる場面と触れない場面

分かれ目は、書こうとしている内容が応募者への評価かどうかです。評価は開示しません。一方、募集要項に書いてある条件との照合や、募集そのものの中止は、評価とは別の事実なので伝えられます。

場面理由に触れるか文面での扱い
書類選考・面接での通常の不通過触れない「慎重に選考いたしました結果」で止め、評価の中身は書かない
募集要項の必須要件(資格・免許・就業開始日)を満たしていない一つだけ書く「募集要項に記載の{必須資格}を満たしていないため」と、照合できる事実だけを示す
募集の中止・採用計画の変更書く応募者への評価と切り離せるため、募集を終了した事実をそのまま伝える
他の応募者との比較で決まった触れない誰とどう比べたかを尋ねる余地が残るので、比較そのものに言及しない
応募者から理由を尋ねられた会社の方針で決める開示しない方針なら「一律でお伝えしていない」と示す。伝える方針でも募集要項の要件と照らした事実まで

年齢や性別による募集・採用の制限は法律で定められており、本籍や出生地、家族の状況、思想信条といった事項は、厚生労働省の公正な採用選考の考え方で把握しないこととされています。判断材料にしないだけでなく、不採用の理由としても書きません。求人票に載せていない条件を後から理由に挙げるのも避けます。取引先や依頼を断る文面はまた別の型なので、断りメールのテンプレートで扱っています。

選考段階で増える手続きを書き添える

段階が上がるほど、詫びる対象は「ご応募いただいたこと」から「重ねてお時間を割いていただいたこと」へ移ります。ただ、文面の差として大きいのは書き添える手続きのほうです。書類選考なら、応募書類を返却するのか破棄するのか、破棄するなら保管期間を1行。面接後は、交通費の精算方法と精算日が加わります。「後日ご案内します」で止めると、精算の時期を尋ねる返信が届きます。最終選考の後は、そこに再応募の可否が加わります。内定を出した後に辞退の連絡を受けたときは、引き止めを入れず、承知した旨を先に書きます。辞退を伝える側の文面は、内定辞退メールのテンプレートにまとめています。

フィードバックを求められたときの返し方

「今後のために、どこが足りなかったか教えてください」という返信は届きます。答えるかどうかは会社の方針として決めておき、担当者ごとに変えません。開示しない場合、断り方は一つで足ります。個別の選考結果は一律でお伝えしていないと方針を示し、応募への感謝を一文添えて終える。詫びを重ねて長くすると、頼めば出てくると読まれ、次の返信を招きます。伝えると決めている会社でも、話すのは募集要項の要件と照らした事実の範囲までです。人物評価や、他の応募者との比較には踏み込みません。

再応募の可否は、送る前に決めておく

「またご縁がありましたら」は、再応募できるとも、社交辞令とも読めます。受け取った応募者は、半年後に応募してよいのか判断できません。受け付けるなら期間を書きます。「{再応募可能時期}以降であれば、あらためてご応募いただけます」。当面受け付けないなら、その一文を入れずに、感謝と結びだけで終えます。書かないことで示すほうが、誤解を残しません。同じ職種の募集を続けている会社ほど、この一行が効きます。前回の応募から間を置かずに再応募が届き、扱いに迷う場面が減るためです。

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テンプレート

書類選考の不採用通知

いつ使うか: 書類選考の段階で不通過を伝えるとき。/次に何をするか: 理由は書かず、応募書類の扱いを1行入れる。件名に社名を入れて、応募者が開かなくてもどこからの連絡か分かるようにする。求人票で書類を返却しないと明示している場合は、返却の一文を削る。

件名: 書類選考の結果について({企業名})

{氏名} 様

{企業名} 採用担当の{担当者名}です。

このたびは{職種名}の求人にご応募いただき、誠にありがとうございました。

書類選考の結果、慎重に検討いたしましたが、今回は採用を見送らせていただくこととなりました。

ご応募いただいた書類は、当社の規定に基づき{保管期間}の保管後に責任をもって破棄いたします。返却をご希望の場合は、{返却希望の期限}までに本メールへご返信ください。

末筆ながら、{氏名}様の今後のご活躍をお祈り申し上げます。

{企業名} {部署名}
{担当者名}
{メールアドレス}

面接後の不採用通知(一次・二次)

いつ使うか: 一次・二次面接の後に不通過を伝えるとき。/次に何をするか: 面接で話した内容の評価には触れず、時間を割いてもらったことへの謝意にとどめる。交通費の支給がない選考では、その段落ごと削る。

件名: 面接結果のご連絡({企業名})

{氏名} 様

{企業名} 採用担当の{担当者名}です。

{面接日}は{職種名}の面接にお越しいただき、誠にありがとうございました。

慎重に選考いたしました結果、誠に残念ながら、今回は次の選考を見送らせていただくこととなりました。

ご期待に沿う結果をお伝えできず、申し訳ございません。お時間を割いていただいたことに、あらためて御礼申し上げます。

交通費につきましては、{精算方法}にて{精算日}までにお手続きいたします。

ご提出いただいた書類は、{保管期間}の保管後に当社にて破棄いたします。

{氏名}様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

{企業名} {部署名}
{担当者名}
{メールアドレス}

最終選考の不採用通知(再応募の可否を明記)

いつ使うか: 最終選考まで進んだ応募者に不通過を伝えるとき。面接の場で電話連絡すると伝えている場合は、電話の後にこのメールを送る。/次に何をするか: 詫びの対象を「ご応募」ではなく、重ねて割いてもらった時間へ向ける。再応募を当面受け付けないなら、{再応募可能時期}の段落は入れない。

件名: 最終選考の結果について({企業名})

{氏名} 様

{企業名} 採用担当の{担当者名}です。

{面接日}は最終面接にお越しいただき、誠にありがとうございました。

社内で慎重に協議を重ねてまいりました。大変申し上げにくいのですが、今回は採用を見送らせていただくこととなりました。

{選考回数}回にわたり選考にお時間を割いていただいたにもかかわらず、このような結果をお伝えすることとなり、心よりお詫び申し上げます。

なお、{再応募可能時期}以降であれば、あらためてご応募いただけます。その際は、今回の選考とは切り離して選考いたします。

ご提出いただいた書類は、{保管期間}の保管後に当社にて破棄いたします。

{氏名}様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

{企業名} {部署名}
{担当者名}
{メールアドレス}

内定辞退の連絡への返信

いつ使うか: 内定を辞退する連絡を受け取って返すとき。/次に何をするか: 引き止めの一文は入れず、承知した旨を先に書く。辞退の理由を尋ねるなら、回答は任意である旨を添えて1問までにとどめる。返送を求める書類がなければ、その段落を削る。

件名: Re: {元の件名}

{氏名} 様

{企業名} 採用担当の{担当者名}です。

ご連絡をいただき、ありがとうございます。内定の辞退につきまして、承知いたしました。

お決めになるまで、考えを重ねられたことと存じます。{氏名}様のご判断を尊重いたします。

お手数をおかけしますが、お渡ししている{返送書類名}を{返送期限}までにご返送ください。ご提出いただいた書類は、当社にて破棄いたします。

短い間ではありましたが、選考を通じてお話しできたことに御礼申し上げます。{氏名}様の今後のご活躍をお祈り申し上げます。

{企業名} {部署名}
{担当者名}
{メールアドレス}

Examples

Before / After

Before

厳正なる選考の結果、誠に残念ながら、貴殿のご希望に沿いかねる結果となりました。何卒ご了承ください。

After

慎重に選考いたしました結果、今回は採用を見送らせていただくこととなりました。ご応募いただいた書類は、3か月の保管後に当社にて破棄いたします。

何を変えたか: 「貴殿」「ご了承ください」という一方的な語を外し、結果と応募書類の扱いという、応募者が次に知りたい事実を残した。なぜ良くなったか: 書類の行方を尋ねる返信が減り、通知が一通で完結する。

Before

選考の詳細についてはお答えいたしかねます。ご了承ください。

After

選考結果の詳細は、応募者の皆様に一律でお伝えしておりません。ご応募いただいたことに、あらためて御礼申し上げます。

何を変えたか: 「お答えいたしかねます」という拒絶を、一律の方針という説明に替えた。なぜ良くなったか: 担当者の裁量で断られたのではないと伝わり、頼み直す余地が消える。

Before

選考に時間がかかっており、もうしばらくお待ちください。

After

選考にお時間をいただいており、7月10日までにあらためてご連絡いたします。

何を変えたか: 期限のない待機のお願いを、連絡する日付を確定した一文にした。なぜ良くなったか: 応募者は他社の選考と並べて予定を組めるようになり、こちらも同じ問い合わせに繰り返し答えずに済む。

FAQ

不採用の連絡は、電話とメールのどちらで送りますか?

メールで足ります。電話はその場で伝わる代わりに記録が残らず、応募者が勤務中に受けることもあります。面接の場で「結果はお電話でお伝えします」と伝えている場合だけ電話にし、留守番電話には結果を残さず、折り返しのお願いだけを入れます。最終選考まで進んだ相手には、電話で伝えてから同じ内容をメールで送る運用もあります。

複数の応募者へまとめて送るとき、宛先はどうしますか?

差し込み機能を使い、1通ずつ個別に送ります。TOに複数のアドレスを並べると、応募者どうしにアドレスが見えます。BCCで送る場合も、宛名が「応募者各位」のままだと自分宛の通知として読まれにくく、迷惑メールに振り分けられることもあります。氏名と職種名を差し込んで、1通ずつの体裁を保ちます。

結果の連絡が、伝えた期日に間に合わないときは?

期日を過ぎる前に、中間の連絡を入れます。書くのは、選考が続いていることと、あらためて連絡する日付の2点だけで、遅れた事情の説明は要りません。日付は余裕をもって置き、そこも守れないと分かった時点でもう一度知らせます。黙って期日を過ぎると、問い合わせが増えるだけでなく、先に辞退の連絡が届くこともあります。

応募者から、自分の評価内容や選考結果の開示を正式に請求されたら、どうしますか?

個人情報保護法にもとづく保有個人データの開示請求として扱われる場合があるとされ、採用担当だけで回答を決めないほうが安全です。社内の個人情報の窓口や法務に回し、評価情報をどこまで開示するかを確認してから返します。通常のフィードバック要望とは経路が違うので、受け取った文面をそのまま共有します。

人材紹介会社(エージェント)経由の応募は、誰に結果を伝えますか?

担当のエージェントに伝えます。応募者本人へ直接送ると連絡が二重になり、内容が食い違うこともあります。エージェントには、応募者へそのまま転送してよい通知文を渡します。理由を共有する場合も、募集要項の要件と照らした事実の範囲までにとどめ、人物評価は書面に残しません。

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