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お悔やみメールのテンプレート|忌み言葉を避けて相手別に使える例文

お悔やみのメールは、敬語が整っていても語の選び方で失礼になります。文面を決めるのは、誰が亡くなったのか(相手の家族か、相手の会社の人か)と、相手の宗教が分かっているかの2つです。このページでは、送信前に本文と照合できる忌み言葉の一覧と、宗教で変わる言い回し、取引先・社内・会社宛・訃報への返信の4場面でコピーして使えるテンプレートを用意しました。メールで足りる場面と、弔電や弔問を別に考える場面の見分け方も載せています。

Guide

要点

お悔やみのメールでつまずくのは、敬語の使い方ではなく語の選び方です。「重ね重ね」「くれぐれも」「たびたび」は、ふだんのビジネスメールなら丁寧に働きますが、弔事では不幸が重なることを連想させる忌み言葉とされます。敬語として正しいかどうかを見る検査では、この種の語は引っかかりません。書き終えたら、敬語とは別に禁止語の照合を一度かけます。

  • 書き出す前に決めるのは2つです。誰が亡くなったのか(相手の家族か、相手の会社の人か)と、相手の宗教が分かっているか
  • 宗教が分からないときは「ご冥福をお祈りします」を使わず、「心よりお悔やみ申し上げます」のように宗教を問わず広く使われるとされる表現にとどめます
  • メールは略式の連絡とされます。関係の深い相手には、メールを一次の連絡にして弔電や後日の弔問を別に考えます

送信前に照合する忌み言葉

下の語を本文で順に検索し、当たったところだけ直します。丁寧に書くほど混入しやすいのがこの群です。

分類避ける語言い換えと対処
重ね言葉たびたび / 重ね重ね / くれぐれも / ますます / 次々 / いよいよ一度で言い切る形にする。「重ね重ねお悔やみ」は「深くお悔やみ」、「くれぐれもご自愛」は「どうぞご自愛」
繰り返しを連想する語再び / 追って / 続いて / 引き続きその語ごと削るか、別の言い方に置き換える
生死の直接表現死亡 / 死去 / 死んだ / 生きていた頃 / 急死ご逝去 / お亡くなりになる / ご生前 / 突然のこと
不幸を連想する語浮かばれない / 迷う / 苦しむ / 大変なことになる使わない。心情に触れるなら「お力落としのことと存じます」

あわせて「ご愁傷さまです」を使っていないか見ます。口頭の言い方とされ、文面では「心よりお悔やみ申し上げます」に置き換えます。忌み言葉の扱いには地域や家による幅があるので、判断がつかないときは短く済ませます。

宗教で変わる言葉

「ご冥福をお祈りします」「成仏」「供養」「往生」は仏教の語とされ、キリスト教や神道の葬送では使わないとされます。神道では「御霊のご平安をお祈りいたします」、キリスト教では「安らかなお眠りをお祈りいたします」が用いられます。浄土真宗では、亡くなるとすぐに仏になるという教えから「ご冥福を祈る」は合わないとされることがあります。相手の宗派まで分かることは多くないので、既定は宗教を問わず広く使われるとされる「心よりお悔やみ申し上げます」「謹んで哀悼の意を表します」にして、宗派がはっきり分かっている場合だけ合わせます。

メールで足りるか、弔電や弔問が要るか

判断の起点は、ふだんその相手とどう連絡しているかです。メールでやり取りしている取引先や社内の同僚には、まずメールで弔意を伝えます。通夜や葬儀の日時が分かっているなら、弔電は開式前に届くよう斎場宛に手配し、供花や香典の可否は先方の意向を確認します。訃報に家族葬や辞退の記載があれば、そこで確認は終わりです。書かれていないことを尋ね直さず、言葉だけを届けます。送信は訃報を知った日のうちが目安で、深夜や早朝にかかるなら予約送信にします。

返信は短く、確認は1つまで

訃報のメールを受け取った側の返信は短くします。相手は葬儀の手配と各所への連絡の最中です。弔意を述べ、知らせてくれたことに一言触れ、返信は不要と書き添える。これで足ります。確認したいことがあるなら、弔問の可否か、供花と香典の可否のどちらか1つに絞ります。辞退を伝える側は、訃報の連絡の時点で「ご香典ならびにご供花のお心遣いは辞退させていただきたく存じます」と書き添えておくと、相手が扱いに困りません。

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テンプレート

取引先の担当者本人へ(ご家族の不幸)

いつ使うか: ふだんメールでやり取りしている取引先の担当者に、ご家族の不幸があったと知ったとき。/次に何をするか: {ご尊父・ご母堂}には、様を含まない語(ご尊父、ご母堂、ご令室、ご子息など)を入れる。「お世話になっております」や時候の挨拶は置かず、一文目でお悔やみを述べる。返信不要と業務の連絡先を添えて、相手が何も対応しなくて済む形にする。

件名: お悔やみ申し上げます({自社名} {氏名})

{企業名}
{部署名} {担当者名} 様

{自社名}の{氏名}です。

{ご尊父・ご母堂}様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。

突然のことで、お気持ちの整理もつかないことと存じます。本来であれば直接伺うべきところ、メールでのご連絡となりましたことをお許しください。

{担当者名}様のご心痛はいかばかりかとお察しいたします。どうぞご無理をなさらず、お身体を大切になさってください。

{案件名}につきましては、{代理の担当者名}様にご連絡いたします。ご返信にはおよびません。

{自社名}
{氏名}

社内の上司・同僚へ

いつ使うか: 社内の上司や同僚のご家族に不幸があり、本人へ直接送るとき。/次に何をするか: {ご尊父・ご母堂}には、様を含まない語(ご尊父、ご母堂、ご令室、ご子息など)を入れる。敬語は社外向けより一段やわらげる。誰が何を引き取るかを具体名で書くと、相手が休みのあいだ業務を気にせずに済む。

件名: お悔やみ申し上げます({氏名})

{相手名} さん

{氏名}です。

{ご尊父・ご母堂}様のご逝去を伺いました。心よりお悔やみ申し上げます。

急なことで、さぞお力落としのことと存じます。

{担当業務}は{代理者名}さんと私で引き取ります。{相手名}さんが戻られるまでこちらで進めますので、仕事のことはご心配なさらないでください。

忌引きの申請や手続きで分からないことがあれば、{人事担当者名}さんに確認して私からお伝えします。

返信はお気遣いなく。

{氏名}

取引先の社員が亡くなった(会社・部署宛)

いつ使うか: 取引先の社員が亡くなり、会社や部署宛に弔意を伝えるとき。/次に何をするか: {仕事で助けられた場面}を実際の出来事に置き換える。実務の確認は弔電や供花の可否だけにとどめ、案件の引き継ぎ先は日を改めて尋ねる。

件名: {故人名}様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます({自社名})

{企業名}
{部署名} ご担当者様

{自社名}の{氏名}です。

{故人名}様のご訃報に接し、{自社名}一同、謹んで哀悼の意を表します。

{取引年数}にわたり{案件名}でお世話になり、{仕事で助けられた場面}でお力添えをいただきました。ご生前のご厚情に、深く御礼申し上げます。

ご遺族の皆様、ならびに{企業名}の皆様のご心痛をお察しいたします。

弔電や供花につきまして、ご遺族のご意向がございましたらお知らせいただけますと幸いです。

{自社名}
{部署名} {氏名}

訃報メールへの返信

いつ使うか: 訃報のメールを受け取って返すとき。/次に何をするか: 件名は変えずに Re: のまま返す。近親者のみの葬儀なら「ご家族のみで」を「近親者のみで」に差し替える。書かれていない事柄を尋ねるのは、弔問か供花の可否など1点に絞る。

件名: Re: 訃報のご連絡

{企業名}
{部署名} {担当者名} 様

{自社名}の{氏名}です。

ご連絡をいただき、ありがとうございます。{故人名}様のご逝去に、謹んでお悔やみ申し上げます。

ご多用のなか、お知らせくださり恐れ入ります。

ご葬儀はご家族のみで執り行われ、ご香典やご供花は辞退されるとのこと、承知いたしました。ご意向に沿わせていただきます。

ご返信にはおよびません。{担当者名}様もどうぞご自愛ください。

{自社名}
{氏名}

Examples

Before / After

Before

このたびはご愁傷さまです。たびたびのご不幸で大変かと存じますが、くれぐれもお体をご自愛ください。

After

このたびのご逝去に、心よりお悔やみ申し上げます。お力落としのことと存じますが、どうぞお身体を大切になさってください。

何を変えたか: 口頭の言い方である「ご愁傷さま」と、重ね言葉の「たびたび」「くれぐれも」を外し、「お体をご自愛」の重複も直した。なぜ良くなったか: 不幸が重なることを連想させる語が消え、文面として読める弔意になる。

Before

お父様が亡くなられたと聞きました。ご冥福をお祈りいたします。落ち着かれましたら、また例の件でご連絡いたします。

After

お父様のご逝去を伺い、心よりお悔やみ申し上げます。{案件名}は{代理の担当者名}が引き取りますので、お仕事のことはご心配なさらないでください。

何を変えたか: 宗教が分からない相手への「ご冥福」を、宗教を問わず広く使われるとされる表現に替え、後日の連絡予告を、いま相手が何も判断しなくてよい引き継ぎの事実に置き換えた。なぜ良くなったか: 仏教以外の葬送では使わないとされる語を避けられ、相手が返信しなくても業務が止まらない。

Before

お世話になっております。{自社名}の{氏名}です。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。このたびはご不幸があったと伺いました。

After

{自社名}の{氏名}です。{ご尊父・ご母堂}様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。

何を変えたか: 冒頭の挨拶と定型の前置きを削り、名乗りの直後にお悔やみを置いた。なぜ良くなったか: 弔事のメールでは前置きを省くのが通例とされ、相手が最初の数行で用件を受け取れる。

FAQ

本人から連絡はなく、人づてに聞いた訃報にも送っていいですか?

社内で共有された訃報や、取引先から正式に知らされた内容であれば、送って差し支えないとされます。誰から聞いたかには触れず、経緯を詮索しない書き方にします。本人がまだ知らせていない段階だと分かる場合は、通常の業務連絡に「ご無理をなさらないでください」と一言添える程度にとどめます。

「ご冥福をお祈りします」は誰にでも使えますか?

仏教の言い方とされ、キリスト教や神道の葬送では使わないとされます。相手の宗教が分からないときは「心よりお悔やみ申し上げます」「謹んで哀悼の意を表します」のように、宗教を問わず広く使われるとされる表現にとどめます。仏教でも浄土真宗では教えに合わないとされることがあり、宗派がはっきり分かっている場合だけ合わせます。

社長や役員の名義で送るとき、署名はどう書きますか?

差出人は名義人に統一し、文面を用意した担当者の名前は本文に出しません。署名は「{自社名} 代表取締役 {氏名}」のように役職を添えます。送信アカウントが担当者のものになる場合は、名義と送信元が食い違って見えるため、事前に名義人の了解を取り、返信先だけ担当者のアドレスに設定しておきます。

訃報メールに返信は必要ですか?

個別に届いた訃報には、短く一言返します。総務や部署からの一斉連絡で届いた場合は、全員が返すと窓口が埋まるため、返信は控えて社内の案内に従います。「ご返信にはおよびません」と書かれていたときも、返さずに済ませて構いません。後日あらためて顔を合わせたときに一言添えます。

弔電の宛名は誰にしますか?

喪主宛にするのが通例とされます。喪主の氏名が分からない場合は「{故人名}様 ご遺族様」とすることが多く、届け先は自宅ではなく通夜や葬儀の会場にします。会場と開式の時刻、喪主の氏名は訃報の連絡や葬儀社への確認で分かるので、開式前に届くよう手配します。

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