案内メールに返ってくる質問は、だいたい決まっています。何時に終わりますか、会費はいくらですか、私も対象ですか。この3つが本文にないと、幹事は同じ問い合わせに個別で答え続けることになります。出欠が集まらない案内も原因は同じです。文面の丁寧さではなく、返事を決めるための材料が足りていません。書き出しの言い回しを考える前に、情報の抜けを潰します。
- 日時は開始と終了の両方を書きます。終わる時刻が分かると、夕方に予定のある人もその場で返事を決められます
- 会費は金額と集め方を対にします。「当日集めます」だけでは、いくら用意すればよいのか分かりません
- 出欠は締切日・回答先・回答方法の3つを指定します。「お早めに」は締切として働きません
案内に必ず入れる6項目
下の6項目が埋まれば、案内は1通で完結します。会費のない社内会議のように、その場面に存在しない項目は飛ばして構いません。値が決まっていないだけの項目を空欄で送ると、問い合わせが幹事に戻ります。
| 項目 | 書き方 | 抜けたときに起きること |
|---|---|---|
| 日時 | 開始と終了を両方書く(18:30〜20:30) | 何時に帰れるか読めず、返事が保留される |
| 場所 | 店名・会場名と、最寄り駅からの所要時間。地図のURLを添える | 当日の道案内の連絡が幹事に集中する |
| 会費 | 金額と集め方(当日受付 / 事前振込 / 社内の集金ルール) | 金額を尋ねる返信が来る。出欠の判断も遅れる |
| 対象者 | 誰が呼ばれているか(部署名、役職、人数の目安) | 自分が対象か分からず、確認の返信が来る |
| 出欠の回答 | 締切日と時刻、回答先、回答方法を1つずつ | 締切を過ぎても人数が固まらない |
| 当日の連絡先 | 幹事の氏名と、当日つながる電話番号 | 遅刻や急な欠席の連絡が誰にも届かない |
社内の案内で抜けやすいのは対象者と当日の連絡先です。対象者は「{部署名}のみなさん」と一行入れるだけで、自分が呼ばれているのか迷う人がいなくなります。
締切は、人数を確定する日から逆算する
締切を決める起点は、会場に人数を伝える日です。予約の人数確定が開催の3日前なら、締切は開催の5〜6日前に置きます。未回答の人へ声をかける時間が要るためです。締切には理由を添えます。「{締切日}に店へ人数をお伝えします」の一文があると、幹事の都合ではなく予約の都合だと伝わり、返事が早く戻ります。回答手段は1つに絞ります。メールの返信、日程調整ツール、チャットのリアクション。複数を許すと、集計のたびに人数が合わなくなります。
案内とリマインドの2通で組む
案内は1通で完結させますが、当日までの連絡は2通で設計します。1通目が案内、2通目が直前のリマインドです。リマインドは案内の再送ではありません。前のメールを開かなくても動けるように、集合の時刻、場所、当日の連絡先だけを書き直します。未回答の人への声かけは、この2通目に混ぜず別に送ります。全員宛のリマインドに催促を混ぜると、すでに返事を済ませた人まで自分のことかと確かめにいきます。未回答の人への声かけの強度の上げ方は、催促メールのテンプレートにあります。
会議と社外イベントで足す項目
社内会議の案内では、6項目に「その会議で決めること」と「事前に読む資料」を足します。議題を並べるだけだと、参加者は聞きに来るだけの姿勢で入室します。所要時間を議題ごとに割り振り、代理出席を認めるかどうかも書いておきます。社外向けのイベントや展示会では、申し込み方法(フォームのURL・締切・定員)、当日の入場方法、都合が変わったときの連絡先を足します。定員があるなら、先着で締め切るのかどうかまで書きます。