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見積書送付メールのテンプレート|納期回答と値引き返信の例文

見積書を受け取った側が最初に見るのは、合計金額と、その金額がいつまで有効かです。このページでは、見積を出す側(受注者)が本文に書き写す4項目と、納期回答の3型、値引き要請への返し方をまとめました。テンプレートは見積書送付、納期回答、納期遅延の連絡、値引き要請への返信、発注受領の5場面です。有効期限と前提条件が本文になければ、相手は稟議に回す前に確認の返信を挟むことになります。そこが揃っていれば、返ってくるのは発注か、条件の相談です。

Guide

要点

見積の返信は、たいてい質問から始まります。「これは税込ですか」「いつまでの価格ですか」。PDFには書いてあるのに、本文が「お見積書を添付いたしました。ご査収ください」の一行だからです。受け取った担当者はPDFを開き、稟議用に条件を書き写し、読み取れなかった点だけを送り返す。本文に3行あれば済んだ往復です。

  • 合計金額(税込か税別か)、有効期限、数量と前提条件、納期の4つを本文に書き写します。相手がそのまま稟議へ転記できる4行にします
  • 納期は「確約」「条件付き」「再調整」のどれで答えるかを先に決めます。決めずに書き始めると「なるべく早く」に落ちます
  • 値引きを求められたら、金額だけを動かしません。範囲・数量・納期・支払条件のどれかと交換する形にします

本文に書き写す4項目

見積書そのものと本文は、役割が違います。見積書は取引条件の記録で、本文は相手が次の一手を決めるための要約です。下の4行を本文に出しておくと、担当者はそのまま社内へ回せます。

  • 合計金額: 「合計{金額}円(税込)」。税別で出すなら消費税額も併記します。書かずに済ませると、稟議に要る税込金額を相手が計算し直すことになります
  • 有効期限: 「本見積の有効期限は{日付}です」。抜けると、数か月後に同じ金額で発注が来たときに断りづらくなります
  • 数量・前提条件: 「{数量}を前提とした単価です」「{支給物}のご支給を前提としています」。前提が変わっても金額は据え置きと読まれると、後の追加費用が値上げに見えます
  • 納期: 「ご発注から{営業日数}営業日で納品いたします」。ここが空だと相手は発注時期を決められず、稟議が止まります

前提条件は、書きすぎると読まれません。金額が動く条件だけに絞ります。数量、支給物、作業場所、再作業の回数。この4つのうち、今回の見積で金額を左右したものだけを残します。

依頼が「ざっくりでいいので概算を」であれば、正式な見積書ができるまで待たせずに、幅を付けた金額をその場で返します。「概算として合計{金額}円、精度は±30%程度」のように精度も添えると、相手は予算の当たりを付けられます。正式版はいつ出すかを1行足しておけば、概算が確定金額として一人歩きしません。なお、発注側として見積を依頼するときの書き方は依頼メールの書き方と例文にまとめています。このページは出す側の文面だけを扱います。

納期回答の3型

納期の質問に困るのは、社内でまだ日付を保証できていないときです。そこで「確認のうえご連絡します」と返すと、相手は待つしかありません。保証できるかどうかで答え方を3つに分けると、確定していない段階でも返せます。

使う場面書き方の核
確約在庫と要員を押さえられている日付を1つだけ出す。「{日付}に納品いたします」
条件付き発注日や支給物の到着で日付が動く起点と所要日数で書く。「{日付}までにご発注いただければ{納品日}です」
再調整希望日に間に合わない最短で出せる日と、間に合わせるなら削れる範囲を並べる

条件付きで答えるときは、起点が動いたら納期も同じ日数だけ動くことを一文添えます。これがないと、発注が2週間遅れても当初の納品日を期待されます。再調整では、断って終わりにせず「{一部の成果物}のみ{先行日}に先行してお渡しできます」のような分割案を1つ用意します。先方にも展示会や決算のように動かせない日があるので、分割案は「どの成果物を先に渡すか」まで書きます。

値引きを求められたとき

金額だけを下げた回答は、その場は通っても、次回以降の基準価格になります。範囲・数量・納期・支払条件のどれかと引き換える形にすると、値下げの理由が相手にも説明できます。初期設定を範囲から外して{金額A}円にする、年間契約に切り替えて月額を{割合}%下げる、といった形です。こう並べれば、相手は予算内の選択肢から選ぶ側に回ります。応じられない場合は、いまの金額が精一杯である旨を先に書き、理由は「{原価要因}のため」と一文にとどめます。断り方そのものは断りメールのテンプレートを参照してください。

納期が遅れると分かったとき

第一報は、遅れると分かった時点で出します。原因の調査が終わるのを待つと、相手が別の経路で気づく順番になります。書く順は、遅れる事実、新しい納品日、原因、代替案、次の連絡日。原因は一文で足ります。自社に原因があるなら「{工程}の手戻りによるもので、進捗確認が遅れた当社の管理不足です」と認めます。責任の所在をぼかす「想定外の事象が発生し」のような書き方は信用を落とします。起点が相手側にある場合は、責める書き方を避けつつ事実として1行だけ示します。新しい日付をまだ確定できないときは、確定できない事実と、いつまでに確定させるかの日付を書きます。お詫びの文面の組み立てはお詫びメールのテンプレートにあります。

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Templates

テンプレート

見積書の送付(初回・PDF添付)

いつ使うか: 依頼を受けて見積書を初めて送るとき。/次に何をするか: 4項目は添付の見積書と数字を突き合わせてから送る。前提条件は今回の金額を左右したものだけに絞り、書き並べない。税別で出すなら「(税別)」と消費税額を併記する。

件名: お見積書のご送付({案件名}/{自社名})

{企業名}
{部署名} {担当者名} 様

お世話になっております。{自社名}の{氏名}です。

{依頼日}にご依頼いただきました{案件名}について、お見積書をお送りいたします。

・合計金額: {金額}円(税込)
・有効期限: {有効期限}
・前提条件: {数量}を前提とした単価です。{支給物}はご支給いただく想定でお見積りしております
・納期: ご発注から{営業日数}営業日で納品いたします

数量や範囲を変えたお見積りもお出しできます。{変更したい条件}がございましたら、その条件で作り直してお送りします。

ご検討のほど、よろしくお願いいたします。

{氏名}
{自社名} {部署名}
{電話番号}
{メールアドレス}

納期回答(条件付き・確認メールへの返信)

いつ使うか: 納期を尋ねられ、発注日や支給物で日付が動くとき。/次に何をするか: 日付を保証できるなら条件を外して「{日付}に納品いたします」に書き換える。間に合わないなら、最短の日と削れる範囲を並べる形に差し替える。

件名: Re: {案件名}の納期について

{企業名}
{部署名} {担当者名} 様

お世話になっております。{自社名}の{氏名}です。

{案件名}の納期についてお問い合わせいただき、ありがとうございます。

{日付}までにご発注いただけましたら、{納品日}に納品いたします。{部材名}の入荷が{入荷日}の予定で、そこから{営業日数}営業日をいただく計算です。

ご発注が{日付}より後になる場合は、遅れた日数と同じだけ納品日も後ろにずれます。ご希望の時期が決まっていましたら、逆算してご連絡ください。

なお、{一部の成果物}のみでしたら、{先行日}に先行してお渡しできます。

よろしくお願いいたします。

{氏名}
{自社名} {部署名}
{電話番号}

納期遅延の連絡(第一報)

いつ使うか: 納期に間に合わないと分かった時点。原因の調査完了を待たない。/次に何をするか: 新しい納品日が確定していなければ、{新納品日}を「{確定予定日}までに新しい納品日をお知らせします」に置き換える。原因が自社にあるなら「進捗の確認が遅れた当社の管理不足です」と1文で認める。支給物の到着や仕様変更が起点なら、相手を責めない事実として「{支給物}の到着が{日付}となったため」と書き、そのうえで自社の対応を続ける。

件名: 【納期変更のお願い】{案件名}の納品日について

{企業名}
{部署名} {担当者名} 様

お世話になっております。{自社名}の{氏名}です。

{案件名}の納品日について、お詫びとご連絡です。

お約束していた{当初納品日}での納品が難しく、{新納品日}への変更をお願いしたく存じます。{原因}によるものです。ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

{一部の成果物}は{先行日}に先行してお渡しできます。貴社側で{後続作業}を先に進められる状態にはなりますので、ご検討いただけますと幸いです。

進捗は{報告日}に改めてご連絡いたします。それより前に日程が動いた場合は、その時点でお知らせします。

あらためてお詫び申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。

{氏名}
{自社名} {部署名}
{電話番号}

値引き要請への返信

いつ使うか: 提示済みの見積に値引きを求められたとき。/次に何をするか: 金額だけを下げる案を出さず、範囲・数量・納期・支払条件のどれかと交換する。交換できる材料が1つもないなら、2案の段落を削り、いまの金額が上限である旨と理由の一文だけを残す。

件名: Re: {案件名}のお見積りについて

{企業名}
{部署名} {担当者名} 様

お世話になっております。{自社名}の{氏名}です。

お見積りについてご要望をいただき、ありがとうございます。

{ご希望金額}円へのご調整というご相談でしたが、現在の範囲のままでは{提示金額}円が精一杯です。{原価要因}のためです。

ご予算に合わせる方法として、2つご提案します。

1. {削る範囲}を今回の範囲から外す形にすると、{金額A}円になります。
2. {数量}以上でまとめてご発注いただける場合は、単価を{単価}円までお下げできます。

いずれも納期は当初のご案内から変わりません。どちらの形でご検討いただけそうか、お聞かせください。

よろしくお願いいたします。

{氏名}
{自社名} {部署名}
{電話番号}

発注受領の返信

いつ使うか: 注文書や発注の連絡を受け取ったとき。当日中に返す。/次に何をするか: 受領のお礼だけで終えず、承った条件を見積書と突き合わせて書き出す。値引き後の金額で発注された場合は、どの案で成立したかも1行入れておく。

件名: Re: {案件名}のご発注について

{企業名}
{部署名} {担当者名} 様

お世話になっております。{自社名}の{氏名}です。

{案件名}のご発注、ありがとうございます。注文書を確かに受領いたしました。

下記の内容で承っております。

・作業内容: {品目・作業内容}
・数量: {数量}
・金額: {金額}円(税込)
・納品予定日: {納品予定日}
・納品方法: {納品方法}

相違がございましたら、{回答期限}までにお知らせください。

本日より{最初の工程}に着手いたします。{中間報告日}に、{中間報告の内容}をお送りいたします。

よろしくお願いいたします。

{氏名}
{自社名} {部署名}
{電話番号}

Examples

Before / After

Before

まずは概算とのことですが、正式なお見積書を作成のうえ改めてお送りします。

After

概算として合計120万円、精度は±30%程度でお送りします。月間5万件の処理量を前提とした単価です。正式版はご発注の前にお出しします。

何を変えたか: 概算でよいという依頼に、正式見積の完成まで待たせる返しをやめ、幅と前提を付けた金額をその場で出した。なぜ良くなったか: 相手は予算の当たりを付けられ、正式版を出す時期も分かるので、概算が確定金額として一人歩きしない。

Before

納期につきましては、社内で確認のうえ、なるべく早めにご連絡いたします。

After

6月10日までにご発注いただければ、6月28日に納品いたします。部材の入荷が6月20日の予定で、そこから6営業日をいただく計算です。ご発注が遅れた場合は、同じ日数だけ納品日も後ろにずれます。

何を変えたか: 「なるべく早め」を、起点と所要日数が見える条件付きの回答に置き換えた。なぜ良くなったか: 相手が、いつ発注すれば希望の時期に間に合うかを自分で計算できる。

Before

ご発注ありがとうございます。それでは、この内容で進めさせていただきます。

After

ご発注ありがとうございます。数量5,000部、金額88万円(税込)、納品予定日7月10日で承りました。相違がございましたら6月20日までにお知らせください。本日より初校の作成に着手いたします。

何を変えたか: 「この内容で」で済ませていた受領の返信に、承った条件と着手する工程を書き出した。なぜ良くなったか: 値引き後のどの案で成立したかが両社の記録に残り、納品時に数量や金額の認識違いが出ない。

FAQ

見積書はPDFとExcelのどちらで送りますか?

指定がなければPDFで送ります。Excelのまま送ると、金額や数量が編集できる状態で相手の社内を回ることになります。相手から編集可能な形式を求められた場合は、PDFを正本として添え、Excelは参考として補足の一文を添えます。パスワード付きの圧縮ファイルは受信側で開けないことがあるため、自社の規程で必須とされていなければ、そのまま添付するほうが早く届きます。

見積書の有効期限は何日に設定しますか?

有効期限の長さに決まりはありません。判断の材料は、その期間に自社の原価が動くかどうかです。為替や仕入れ値で単価が変わる商材なら2週間から1か月に短くし、人件費が主で変動が小さいなら長めでも構いません。期限を過ぎた見積に発注が来たときは、断らずに再発行の案内を返します。

見積書に押印は必要ですか?

押印を求めるかどうかは、提出先の社内規程で決まります。電子印や記名で足りるか、原本の郵送が必要かを、見積を作る前に確認しておくと差し戻しが減ります。電子契約サービスを使っている取引先なら、そちらの形式に合わせます。

相見積もりだと言われたら、最初から金額を下げて出しますか?

下げずに出し、差は条件で示します。初回から下げた金額は、受注後もその水準が基準として残ります。比較されると分かっているなら、内訳の粒度を細かくし、何にいくらかかるかを読めるようにします。納期、保守の範囲、担当体制のように、金額表に現れない条件を本文で1行ずつ書き添えると、価格だけの比較になりにくくなります。

送った見積書の金額を間違えていたときは?

訂正版では有効期限を、当初の日付のまま据え置くか、送り直した日から数え直すかを本文で示します。金額が上がる訂正では、相手がすでに稟議へ回している場合があるため、メールの前に電話で一報を入れておくと処理が早く済みます。件名の頭に【訂正】を付ける、旧版の破棄を依頼するといった差し替えの手順は請求書の訂正と同じです。

続きは Inki で

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