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ウェブサイトの参考文献の書き方|URL・閲覧日・著者不明の例

官公庁の統計、企業サイト、ニュース記事、ネット上のPDFを参考文献に書くときの基本形と、著者・日付が見つからないとき、URLが長いとき、閲覧日の扱いに迷ったときの書き方をまとめました。

11分で読める2026年10月6日

目次

ウェブサイトを参考文献に書くときは、「著者(組織名)、“ページの題名”、サイト名、更新日、URL、閲覧日」をこの順に並べるのが基本形です。著者名がなければ運営する組織名を著者の位置に置き、日付がなければ書式に合わせて省くか「n.d.」とします。

「著者がいない」「日付がない」「URLが長い」「閲覧日は要るのか」で手が止まった人に向けて、同じページを2つの書式で書いた例と、資料の種類ごとの書き分けを示します。本や論文の書き方は参考文献の書き方へ。

この記事で分かること

  • ウェブページの参考文献は、著者・題名・サイト名・日付・URL・閲覧日の6要素で組み立てる
  • 著者名のないページは組織名を著者にし、組織も分からなければ題名から書き始める
  • 閲覧日はSIST02では必須で、APA 7では内容が更新され続けるページにだけ付ける
  • URLはアドレスバーから写し、検索結果の転送用URLや追跡用の文字列は外す
  • 官公庁、企業、ニュース、PDF、動画、SNS、辞書サイト、生成AIで、著者の位置に書くものが変わる
  • Wikipediaは調べ始めの地図に使い、参考文献には脚注の先にある元の資料を書く

ウェブサイトの参考文献の基本形:SIST02とAPA 7の例

授業で書式の指定がなければ、日本の大学図書館のガイド(九州大学附属図書館の例など)でよく使われるSIST02の形で書けば大きく外しません。SIST02は科学技術振興機構(JST)が定めた参照文献の書き方の基準です。事業はすでに終了していますが、国立国会図書館のアーカイブでSIST02の全文を読めます。ウェブページの形は次のとおり。

著者名.“ウェブページの題名”.ウェブサイトの名称.更新日付.入手先,(入手日付).

心理学や教育学などでAPAを指定されたら、APA 7のウェブページの書き方に合わせます。並びは「著者. (日付). 題名. サイト名. URL」で、閲覧日は原則として付けません。

同じページを2つの書式で書くと、違いが見えます。例は文部科学省の「学校基本調査」のページ。執筆者名も更新日も載っていません。

ページに更新日がないので、SIST02では日付を省き、APA 7では「(n.d.)」と書きます。APAでは、著者とサイト名が同じならサイト名を省き、題名は斜体に。このページは最新の調査に合わせて中身が入れ替わるため、APAでも閲覧日(Retrieved)を付けました。日本語の資料をAPAで書くときの細部は、授業の指定を優先してください。

著者・題名・日付はページのどこを見るか

各要素は、ページの決まった場所を順に見れば見つかります。見つからないときの代わりの書き方も決まっています。

要素見る場所見つからないとき
著者・組織名記事の冒頭か末尾の署名、「執筆者」「文責」、ページ下部の「©」の表記、「運営者情報」「サイトについて」運営する組織を著者にする。組織も分からなければ題名から書き始める
ページの題名本文の一番大きい見出しブラウザのタブの文字列から、サイト名の部分を除く
サイト名ページ上部のロゴ、トップページの名前「©」の表記や運営者情報にある名前
公開日・更新日記事の日付、「掲載日」「最終更新日」SIST02は省くか[n.d.]、APAは(n.d.)
URLアドレスバー次の次の節の手順で整える
閲覧日ページには載っていない開いた日を自分で控える

題名で迷いやすいのは、タブの文字列をそのまま写すケースです。学校基本調査のページのタブは「学校基本調査:文部科学省」。コロンの後ろはサイト名なので、題名は「学校基本調査」です。e-Statのページなら、タブの右端の「政府統計の総合窓口」がサイト名。

著者がいないときは、SIST02に「著者が不明の場合は,標題に関する書誌要素から始める」とあります。日付が複数あるページでは、APA 7は内容を書き換えた更新日を使い、「最終確認日(last review)」は使わないとしています。

閲覧日は必要か:書式ごとの扱いと書き方

SIST02では閲覧日は必須で、APA 7では内容が変わり続けるページにだけ付けます。書式によって答えが逆になるので、まずは指定の書式の確認から。

SIST02は理由を、ウェブページは「削除されたり更新されることがあるので,参照したり入手した年月日を書くことにより,その文献の内容を特定する」と説明しています。APA 7は、内容が変わり続け、過去の版が保存されないページ(統計の最新値など)にだけ「Retrieved 日付, from」を付けます。

書き方使う場面
(参照 2026-10-06)SIST02で日本語の資料
(accessed 2026-10-06)SIST02で英語の資料
(2026年10月6日閲覧)授業で和文の書き方を指定されたとき
Retrieved October 6, 2026, fromAPA 7で閲覧日が要るページ

更新日と閲覧日が両方そろうページなら、両方書きます。長崎大学附属図書館の講習資料には、厚生労働省のページを「“令和6年(2024)人口動態統計(確定数)の概況”. 厚生労働省. 2025-09-16. https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei24/index.html, (参照2025-10-24).」と書いた例があります。2025-09-16が更新日で、2025-10-24が閲覧日。閲覧日の形は、1つのリストの中で1種類にそろえます。

閲覧日は、あとから思い出せません。インキでは、本文にURLを貼って出典にすると、ページの題名などを取り込み、貼った日の日付が参照日として入ります。リストを整える段階で、題名や閲覧日を探し直さずに済みます。無料で書き始める →

URLの書き方:どこからコピーし、何を外すか

URLは、目的のページを開いた状態でアドレスバーから写し、ページの場所と関係のない部分を外します。次の順で整えてください。

  1. Google検索の結果やSNSアプリの「共有」から得たURLは使わない。いったんページを開き、アドレスバーのURLを写す
  2. ?utm_source= のように utm_ で始まる追跡用の文字列は消す。消したURLを開き直し、同じページが出るか確かめる
  3. ページの表示を決めている文字列は残す。e-Statの統計ファイル一覧の ?page=1&toukei=00400001 は、消すと別のページになる
  4. 論文などでDOIがあるときは、URLの代わりに https://doi.org/ から始まるDOIを書く
  5. 長いURLに、自分で改行やスペースを入れない。ワープロが自動で折り返すぶんには問題ない

4と5はAPA 7のDOIとURLのルールに沿っています。同じルールでは、URLは青字・下線のままでも下線なしの黒字でもよいとされます。印刷して出すなら、リスト全体をどちらかにそろえましょう。Wordでリンクを外すなら、URLを右クリックして「ハイパーリンクの削除」。

bit.lyなどの短縮URLも、APA 7は正しいページに飛ぶと確かめれば認めています。ただ行き先が見えないので、SIST02系で迷ったら元のURLを書いてください。

資料の種類別の書き方:官公庁からSNS・生成AIまで

資料の種類で変わるのは、主に「著者の位置に何を書くか」と「題名のあとに何を足すか」の2点です。残りの並びは基本形と同じです。

種類著者の位置に書くもの気をつける点
官公庁・統計(白書、e-Stat)省庁名。統計は調査を実施した省庁e-Statで見た統計は、サイト名を「政府統計の総合窓口(e-Stat)」にする
企業・団体のサイト企業名・団体名お知らせやプレスリリースは掲載日を書く
ニュース記事署名があれば記者名、なければ題名からサイト名は新聞社やメディアのサイト名
ネット上のPDF発行した組織掲載ページではなくPDFそのもののURLを書く
動画(YouTube)投稿したアカウント名APAでは題名のあとに[Video]、サイト名はYouTube
SNSの投稿表示名とユーザー名題名の位置に投稿本文の冒頭。APAは20語まで
辞書・百科事典サイト辞書の発行元。なければ項目名から項目名と辞書名を両方書く
生成AIの出力AIを開発した企業書く前に大学の方針を確かめる(後述)

SIST02の形で書いた例です。〔 〕の部分は、自分の資料の情報に置き換えてください。

  • 官公庁(白書のウェブ版):総務省. “コミュニケーションツール・SNS”. 令和7年版 情報通信白書. https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/nd111120.html, (参照 2026-10-06).
  • 企業サイト:〔企業名〕. “〔お知らせの題名〕”. 〔サイト名〕. 〔掲載日〕. 〔URL〕, (参照 〔閲覧日〕).
  • ニュース記事(署名なし):“〔記事の見出し〕”. 〔ニュースサイト名〕. 〔公開日〕. 〔URL〕, (参照 〔閲覧日〕).
  • ネット上のPDF:総務省. “令和7年版 情報通信白書の概要”. https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/pdf/01point.pdf, (参照 2026-10-06).
  • SNSの投稿:〔表示名〕(@〔ユーザー名〕). “〔投稿本文の冒頭〕”. X. 〔投稿日〕. 〔投稿のURL〕, (参照 〔閲覧日〕).
  • 辞書サイト:“〔項目名〕”. 〔辞書名〕. 〔サイト名〕. 〔URL〕, (参照 〔閲覧日〕).

YouTubeはAPA 7に専用の例があります。APAのYouTubeの書き方では、投稿したアカウント名を著者にし、投稿日、題名、[Video]、YouTube、URLの順に並べます。

〔アカウント名〕. (〔年, 月 日〕). 〔動画の題名〕 [Video]. YouTube. 〔動画のURL〕

Wikipedia・まとめサイト・個人ブログは参考文献にできるか

Wikipediaは、原則として参考文献にしません。調べ始めの地図として使い、書かれている内容は元の資料で確かめてから、元の資料のほうを書きます。

英語版Wikipediaの学術利用についてのページ自身が、研究論文での引用は「may be considered unacceptable because Wikipedia is not a reliable source」と書いています。SIST02も、参照する文献は一次情報が望ましいという立場。

Wikipediaから元の資料へは、次の順でたどれます。

  1. 使いたい記述の文末にある脚注番号を押す
  2. 「脚注」「出典」の欄で、その番号の資料名とリンクを確かめる
  3. リンク先か図書館で元の資料を開き、同じことが書かれているか確かめる
  4. 確かめた元の資料を参考文献に書く。脚注のない記述は、レポートの根拠に使わない

まとめサイトも同じで、引用元のリンクをたどって元の記事や統計に当たります。個人ブログを参考文献に挙げてよいのは、体験談そのものを分析の材料にするレポートのとき。

Wikipediaそのものを論じるなどで書く場合は、ウィキペディアの引用のしかたに沿って、記事名、「ウィキペディア日本語版」、その版の更新日時、URLを書きます。URLを「この版への固定リンク」から取れば、記事が書き換わっても同じ版を開けます。

元の資料が長いPDFの報告書だと、該当箇所を探すだけで時間がかかります。インキにPDFやURLを読み込ませると要点を拾えるので、当たりをつけてから原文の該当ページで確かめる、という順で読めます。無料で書き始める →

生成AI(ChatGPTなど)を参考文献に書くとき

まず大学と授業の方針を確かめてください。生成AIから得た内容をレポートに使うこと自体を認めない大学もあります。長崎大学附属図書館の資料が示す大学の方針は、「レポートや学位論文等の作成に生成系 AI から得た内容を流用することは不可とします」。

使ってよく、記載も求められた場合は、APAの生成AIの書き方が手本になります。APAは、ツール全体を挙げる形と、特定のチャットを挙げる形の2つを示しています。

  • ツール全体:OpenAI. (2025). ChatGPT [Large language model]. https://chatgpt.com/
  • 特定のチャット:OpenAI. (〔年, 月 日〕). 〔チャットの題名〕 [Generative AI chat]. ChatGPT. 〔共有リンクのURL〕

著者はAIを開発した企業で、ツール名の代わりにモデル名を書いてもかまいません。日付は、やり取りをした日。入力したプロンプトは参考文献に含めず、本文や付録で説明します。

AIに「参考文献を挙げて」と頼んだ結果は、そのまま使わないでください。APAの2023年の記事では、ChatGPTが挙げた5件のうち1件が見つからず、付いていたDOIは別の論文のものだった。示された資料は自分で開いて確かめ、元の資料のほうを書きます。

よくある間違い:NG→OKの直し方

提出前に見つかりやすい間違いを、1つずつ直した例です。

After

〔組織名〕. “〔ページの題名〕”. 〔サイト名〕. https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm, (参照 〔閲覧日〕).

URLだけでは、リンク切れのときに何の資料か分かりません。

Before

文部科学省. “学校基本調査”. 文部科学省. https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm.

After

文部科学省. “学校基本調査”. 文部科学省. https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm, (参照 〔閲覧日〕).

SIST02では閲覧日が必須。URLの後ろに付けます。

Before

https://www.google.com/url?sa=t&url=https%3A%2F%2Fwww.mext.go.jp%2F〔以下略〕

検索結果からコピーしたURLは、Googleを経由する転送用のものです。

Before

“学校基本調査:文部科学省”. https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm

After

“学校基本調査”. 文部科学省. https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm

タブの文字列を題名にした例。サイト名を分けて書きます。

Before

政府統計の総合窓口. “〔統計表の題名〕”. 〔URL〕, (参照 〔閲覧日〕).

After

〔調査を実施した省庁〕. “〔統計表の題名〕”. 政府統計の総合窓口(e-Stat). 〔URL〕, (参照 〔閲覧日〕).

e-Statは統計を載せる窓口で、作った組織ではありません。著者は調査を実施した省庁です。

本文の中で出典をどう示すかは引用の書き方、レポート全体の組み立ては大学レポートの書き方にまとめています。

FAQ

参考文献に要る情報を、URLを貼った時点で残す

インキでは、本文の引用したい位置にURLやDOIを貼ると出典として保存されます。URLならページの題名などを取り込み、参照日にその日の日付が入ります。書き出すときは付けた出典から参考文献リストが作られます。書き出したWordでは「参考資料」タブの「スタイル」でSIST02やAPAに切り替えられるので、大学の指定には最後にWord上で合わせられます。

  • URLを貼った時点で、ページの題名などを取り込んだ出典として残る
  • 参照日も出典と一緒に保存でき、閲覧日を後から思い出さずに済む
  • パソコンからWord(.docx)で書き出すと、付けた出典が参考文献リストとして付く
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